その日の日記はその日のうちに。
『パーフェクトブルー』感想日記です。
なんかこの日記映画の感想しか書いてない気がしてきた。
池袋の映画館で観たんだけどギチギチに詰まったオタク達が予告見ながら思い思いに喋ってる空間、集会の時の体育館みたいだった。
パーフェクトブルー、面白かった!
作画がずっと可愛く、キャラデザも良かった。演出は難しい……というか今敏の映画だ〜!という感じだった。千年女優とか妄想代理人を特に思い出した。逆に本作以外の有名な作品を大体観てたのですんなり飲み込めたというか。総じて観れてよかった〜という感想なんだけど、その上でストーリーにうーん…と思うところもあった。
なんというか、不満というわけじゃなくて、やっぱり昔の作品なんだな〜というのを感じた。
元アイドルのマネージャーが、アイドルである主人公と自分を同一視し、理想のアイドルではなくなった主人公を殺そうとする……というストーリーが陳腐じゃなかった頃の作品というか。
上手い言葉が見つからなくて悪口みたくなってしまうんだけど本当に怒ってるとかじゃなくて、ただただ時代の違いを感じただけ。
ルミちゃんの体型とか、クライマックスの主人公を追い詰める描写を見ていて、アイドルとして生き残れず老いた女という眼差しを感じてしまい悲しくなった。主人公は主人公で若く美しい女として消費されてるし。
未麻を気遣っていたルミちゃんの気持ちは嘘だったのかなとか(それも含めて現実と夢の境が曖昧という話なのかもしれないけど)。
自分が生まれる前の作品で価値観が引っかかるというのは当たり前のことなので、こう感じるから問題がある作品だとは別に思ってない。そりゃそうだ〜!と目から鱗が落ちた感じですね。
あと作中のオタクたちがリアルで良かったですね。オタクのキモさ・傲慢さは時代を経ても変わらないんだな。一般人(オタクじゃない人間をこう呼ぶ文化嫌すぎる)を見下してるのとか現実でもインターネットでも見た覚えのある光景。
でもこんなオタク達でも“アイドル”の一部として見ていたのかな……。
手放しで満点の映画!とは思わないけど、映画館で観れて良かったなーと思いました。
空腹が限界だったので帰りに中華とケーキ食べて帰った。
終わり。